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陰徳(いんとく)とは — 意味・出典『淮南子』・積み方
陰徳(いんとく)とは、人に知られないように積む善い行いのことです。誰にも言わず、見返りを求めず、相手が気づかない形でする親切や片づけ、感謝。中国の古典『淮南子(えなんじ)』に「陰徳ある者は必ず陽報あり」とあり、人知れず積んだ徳は、目に見える良い報いとなって返ってくる、と説かれてきました。
出典と意味
『淮南子』人間訓(前2世紀・前漢)に「有陰徳者必有陽報、有陰行者必有昭名」=陰徳のある者には必ず陽報(目に見える報い)があり、隠れた善行のある者には必ず明らかな名声がある、とあります。日本では仏教の「陰徳を積む」という言い方で広まり、江戸時代の商家の家訓にも見られます。
陽徳(ようとく)は人に見える形の善行(寄付を公表する、表彰される)。陽徳は評価として先に返ってくるので「徳が減る」と読み、陰徳は返ってこないぶん積み上がる、というのが古くからの考え方です。
「一に宿命、二に運命、三に風水、四に陰徳、五に努力」の中の陰徳
人生を決める順番を表したこの言葉(由来はこちら)で、陰徳は4番目です。宿命(生まれ持ったもの)と運命(巡り合わせ)は自分では動かしにくく、風水(環境)は今日変えられる。陰徳は環境の次に、自分の手で積み上げられるものとして置かれています。努力より前に来るのは、努力が要らないからではなく、「誰のためにするか」が先に決まっていないと努力が向かう先を誤る、という順番の話です。
今日からできる陰徳の積み方
- 共用の場所(給湯室・トイレ・玄関)をひとつ片づけて、言わない。
- 誰かの仕事がやりやすくなる準備を、頼まれる前にしておく。
- 感謝を、相手が気づかない形で行動に変える(本人ではなく周りの人を大事にする)。
- 落ちているごみを拾う。並んでいる列で一人に道を譲る。
- 自分の手柄を一つ、言わずにおく。
当サイトの今日には、風水の一手と交互に「陰徳の一手」が日替わりで出ます。「やった」を押すと積み上がりますが、内容は誰にも見えません。
よくある質問
陰徳と陽徳の違いは?
陰徳は人に知られない善行、陽徳は人に見える善行です。どちらも善行ですが、古くから「陰徳のほうが積み上がる」と読まれてきました。
陰徳を積むと何が返ってきますか?
『淮南子』は「陽報」=目に見える良い報いと説きますが、いつ何が返るかは書かれていません。当サイトは「返ってくるから積む」より「積んだ記録が自分の支えになる」使い方をすすめています。